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【簿記3級】固定資産・経費等・純資産を理解しよう!『個別テーマ編』#3

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こんにちは、Hassyです。

現在、僕は簿記にチャレンジ中です!

簿記初級から始め簿記3級の取得を目指してます。

試験日:2021年2月28日
試験科目:簿記3級
学習期間:約3ヶ月

簿記の試験などについては〝簿記-商工会議所の検定試験〟

 

使用する参考教科書

『ふくしままさゆきさんのホントにシリーズ』

4時間で習得!ホントにゼロからの簿記初級 テキスト&問題集(Kindle本)

ホントにゼロからの簿記3級(Kindle本)

『ふくしままさゆきさんのYouTube』

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Hassy
Hassy
簿記について、ど素人が挑戦します。参考教科書の復習をかねて、ブログはアウトプットしています!同じように簿記にチャレンジする人がいたら一緒に頑張りましょう!

 

 

 この記事は

簿記3級の内容で、それぞれ個別のテーマについて理解していきます。今回のテーマは、

固定資産・費用

純資産

 

参考教科書をもとに簿記3級の個別のテーマを理解していきます。今回は【固定資産・経費・純資産】ついてまとめていきます。

 

ではまず、「固定資産・費用」から理解していきます。

 

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固定資産・経費など

学習する固定資産・経費など

固定資産
経費
商品券
貸付金・借入金
預り金
仮払金・借受金
保証金

 

①:固定資産

 

固定資産

土地
建物
備品(PC、机など)
自動者
機械設備など

 

固定資産の場合“売却”の仕訳も有ります

固定資産の売却の流れ(例:土地)

土地を購入

土地を売却

 

例題:

土地購入

『駐車場用として土地を100万円で現金購入』

(借)土地1,000,000(貸)現金1,000,000

 

土地売却

『上記の100万円の土地を他社に130万円で売却したら(代金は後日払い)』

(借)未収入金1,300,000(貸)土地1,000,000
(貸)固定資産売却益300,000

 

②:経費

 

経費…電気代、ガス代、事務用消耗品(鉛筆、付箋など)の購入、賃貸事務所の家賃、火災保険料などの支払い

※少額じゃなく、換金性の高いモノ(郵便切手や収入印紙など)は資産

 

③:商品券

 

勘定科目「受取商品券」(資産)

商品券とは…ギフトカード、ビール券、○○共通商品券など

 

商品券

 

商品券の取引

登場人物:発行者(A)・買い物客(B)・商品販売者(C)

商品販売者(C)→買い物客(B)
商品販売者(C)→発行者(A)

商品券は、この2つの取引の話で、主人公は商品販売者(C)であり、支払いや受取りの仕訳です

 

商品券の取引

 

上記の図で言えば②と③と取引を仕訳していきます。

では具体的に例題で理解していきます。

 

商品券(②)

『商品1万円を販売した。代金は当店所属の商店街が発行した商品券10,000円分を受取った』

(借)受取商品券10,000(貸)売上10,000

 

商品券(③)

『後日、この商品券を商店街本部に持参して換金の請求をした。ただちに当店の普通預金に振り込まれた。』

(借)普通預金10,000(貸)受取商品券10,000

 

④:貸付金・借入金

 

貸付金:誰かにお金を貸す(資産)

借入金:誰かにお金を借りる(負債)

 

 

貸付金と借入金の流れ

A店がB店にお金を貸す(B店がA店にお金を借りる)

(1年後)

B店がA店にお金を返す

 

この流れを具体例で見ていきます。

 

 

例題:

貸付金・借入金

『A店はB店に現金100万円(年利2%、1年後に一括返済)を貸し付けた。なお利息は元本返済時に受け取ることになっている』

貸付金の仕訳(A店)

(借)貸付金1,000,000(貸)現金1,000,000

借入金の仕訳(B店)

(借)現金1,000,000(貸)借入金1,000,000

 

返済

『貸付から1年後、B店はA店に上記借入金を利息とともに現金で返済した』

A店の仕訳(貸した側)

(借)現金1,000,000(貸)貸付金1,020,000
(貸)受取利息20,000

B店(借りた側)

(借)借入金1,000,000(貸)現金1,020,000
(借)支払利息20,000

 

企業が役員や従業員にお金を貸した場合(企業側の勘定科目)

役員→「役員貸付金」

従業員→「従業員貸付金」

 

⑤:預り金

 

まずは給料においての流れを理解していきます。

 

 

①企業が従業員に支払う給料は、社会保険料・所得税を予め差し引いていおいて(徴収)残額を従業員に支払う。

②企業は企業負担分と従業員の負担分の税金・保険料を一緒に税務署・年金事務所に支払う。

※従業員から差し引いた社会保険料・所得税は「預り金」(負債)
※勘定科目は「社会保険料預り金」「所得税預り金」

 

基本の流れがイメージできたら、例題で具体的に見ていきます。

 

例題:

給料

『給料計算期間が9月21日~10月20日の10月28日支払いの給料総額が30万円、その給料に関する所得税の源泉徴収が2万円、社会保険料控除額が3万円』であれば、従業員には10月28日に25万円が支払われます。企業側は預かった5万円と社会保険料企業負担分(例えば4万円)の合計(9万円)を翌11月に税務署などに納めます。企業負担額には「法定福利費」という費用の勘定科目を用いる。すべて当座預金から支払った。

 

 

Hassy
Hassy
問題文が長くて意味不明な感じがしますが、【徴収(給料)】と【納税】の2つに分けて考えます。

 

徴収の問題文

『給料計算期間が9月21日~10月20日の10月28日支払いの給料総額が30万円、その給料に関する所得税の源泉徴収が2万円、社会保険料控除額が3万円』であれば、従業員には10月28日に25万円が当座預金から支払われます。

 

給料総額が30万円
所得税の源泉徴収が2万円、社会保険料控除額が3万円
25万円が当座預金から支払われます。

 

10月28日給料支払時(徴収)

(借)給料300,000(貸)当座預金250,000
(貸)所得税預り金20,000
(貸)社会保険料預り金30,000

 

 

納税の問題文

企業側は預かった5万円と社会保険料企業負担分(例えば4万円)の合計(9万円)を翌11月に税務署などに納めます。企業負担額には「法定福利費」という費用の勘定科目を用いる。すべて当座預金から支払った。

 

預かった5万円
社会保険料企業負担分(例えば4万円)
合計(9万円)当座預金から支払った。

 

11月納付時(納税)

(借)所得税預り金20,000(貸)当座預金90,000
(借)社会保険料預り金30,000
(借)法定福利費40,000

 

問題文を分けて少しはわかりやすくなったのではないでしょうか。

 

Hassy
Hassy
この基本を理解しないと、難関である雇用保険の年度更新が全くダメなので、必ず理解しましょう。

 

 

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⑥:仮払金・借受金

 

仮払金(資産)…とりあえずいったん払っておく

仮受金(負債)…何の代金なのかが不明な場合(入金されてても)

 

仮払金(支払)

従業員の出張の諸費用に充てるために現金2万円を渡した

(借)仮払金20,000(貸)現金20,000

 

仮払金(受取)

出張から帰ってきて、諸費用(電車代13,000円、タクシー代2,000円)の領収書と、残った現金を経理係に渡した

(借)旅費交通費15,000(貸)仮払金20,000
(借)現金5,000

 

Hassy
Hassy
最近の簿記3級では「仮払金」をICカード(電子マネー)と絡めて出題されるって!

 

Case1:仮払金とICカード(入金)

自商店用に利用しているICカードに現金3万円をチャージ。なおチャージしたときには「仮払金」勘定を用いている

(借)仮払金30,000(貸)現金30,000

 

Case1:仮払金とICカード(判明)

従業員が出張し、上記ICカードを用いて電車代2,000を支払った

(借)旅費交通費2,000(貸)仮払金2,000

 

 

Case2:仮払金とICカード(使途明確)

自商店用に利用しているICカードに現金3万円をチャージ。なお当該ICカードは出張の旅費交通費にしか使わないため、チャージしたときに費用処理をしている

(借)旅費交通費30,000(貸)現金30,000

 

Case2:仮払金とICカード(処理無し)

従業員が出張し、ICカードを用いて電車代2,000円を支払った

仕訳無し

 

仮受金(入金)

本日当座預金口座に1,000円入金されたが、何の代金なのか不明であるため、いったん仮受金に計上しておく

(借)当座預金1,000(貸)仮受金1,000

 

仮受金(判明)

後日、先日の入金はB商店に対する売掛金が回収されたものであることが判明

(借)仮受金1,000(貸)売掛金1,000

 

⑦:保証金

 

何か取引する際に預けておくお金のこと

勘定科目「差入保証金」(資産)

代表例:敷金…不動産を賃借する際に支払うお金

 

保証金(支払)

×1年1月1日、オフィス用事務所の賃貸にあたり、1ヶ月分の家賃5万円、仲介手数料10万円、敷金10万円を現金で支払った

(借)支払家賃50,000(貸)現金250,000
(借)支払手数料100,000
(借)差入保証金100,000

 

保証金(受取)

×10年6月8日、上記事務所の賃貸契約を解除し、敷金全額が返還され、当座預金に入金された

(借)当座預金100,000(貸)差入保証金100,000

 

×1年に支払った「差入保証金」が×10年に返還されたということで、「資産の減少」と言うことで貸方ですね。

 

純資産

簿記3級で習う純資産

資本金

利益準備金

繰越利益剰余金

※「利益準備金」と「繰越利益余剰金」については剰余金のテーマのときに解説します

株式会社設立“時”

 

勘定科目「資本金」(純資産)

株式を発行して投資家(お金を出してくれる人=出資者)からお金を集める
株式を購入した者(企業、個人投資家など)は株主

 

株式会社設立時

『A株式会社は設立時に株式10,000株を1株当たり5,000円で発行し、全株式の払い込みを受けた(当座預金)』

(借)当座預金50000000(貸)資本金50,000,000

 

株式会社設立“後”

 

勘定科目「資本金」(純資産)

増資…さらに、投資家からお金を集めたいときは、新たに株式を発行して、既存の株主もしくは他の投資家に買ってもらう

 

株式会社設立後

『A株式会社は設立してから5年が経過し、この間順調に規模・業績が拡大してきた。今後新たに物流倉庫を新築してさらなる飛躍を目指し、以下の内容で増資した;株式5,000株を1株当たり5,000円で発行した。全額当座預金へ払い込まれた。』

(借)当座預金25,000,000(貸)資本金25,000,000

この会社の増資後の「資本金は7500万円」の会社となります。

 

企業のお金の流れ

 

第三者や出資者にお金を注入してもらう

そのお金をもとに商品その他を購入

商品を販売

その代金を回収

第三者へお金を返済したり、出資者に配当金を払う

 

これにより、貸借対照表(B/S)の負債の部を「他人資本」、純資産の部を「自己資本」と呼ぶ。

 

個別テーマ編【固定資産・経費等・純資産】は以上です。

それでは今回のまとめで終わります。

 

まとめ:【簿記3級】固定資産・経費等・純資産を理解しよう!『個別テーマ編』

今回ご紹介した『【簿記3級】固定資産・経費等・純資産を理解しよう!個別テーマ編』はいかがだったでしょうか?

 

勘定科目まとめ

『固定資産・経費等』

固定資産売却益・損(資産・負債)
受取商品券(資産)
貸付金(資産)・借入金(負債)

役員・従業員貸付金(資産)
所得税・社会保険料預り金(負債)
法定福利費(費用)
仮払金(資産)・借受金(負債)
差入保証金(資産)

 

『純資産』

資本金(純資産)

 

次回からは、いよいよ決算についてです!

ではまた、Hassyでした。